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【WoWS】ヴェロス殴り書きーもくもく作戦を開始します!

 謎タイミングでヴェロスが再販されたので運用を書いてみる。雑に紹介すると煙幕とAAを両積みできる欧駆版フレッチャ。結論としては駆逐の基本に忠実に、そしてアメリカ式煙幕を活かせというありきたりな話になる。ヴェロスに興味が無いなら退屈だと思うので他のことに時間を使ってほしい。

 性能に関しては適度に触れるが詳しいことは丸投げする。

wiki.wargaming.net

 

 

 ビルド探しの旅

 

 ヴェロスは最終的なビルドに落ち着くのにだいぶ戦闘数を要した。その過程も残しておく。最初に試したのは魚雷特化ビルドである。

この構成だとなんと魚雷リロードが45.9秒である。(見切れてるけどアプグレも魚雷)素のリロードの時点で同格TOPの60秒である。1基しかないとはいえこのスパンで流されるとめんどくさいことこの上ない。面制圧はできないが手数でカバーすればよい。というわけで出撃。

なんと初手のミッドウェイのロケットで魚雷発射管がオシャカになってしまった。ふざけんじゃねえぞ。1基しかない魚雷に重きを置いた構成の末路である。これは運が悪かった。が、初手ではならなくとも魚雷発射管の大破は起こりうることなので、魚雷に特化した構成はやめにした。無しではないと思うが、自分の中でこの出来事がトラウマのようになってしまったのと、単純に魚雷を撒くという点で見れば例えばベンハムの方が効率の良い仕事ができる。いくら高頻度で投げれようが、当てれないと話にならない。とにかくこれは自分の中では不採用となった。

 

 魚雷がダメなら砲。単純な思考である。

フレッチャーから砲が1基減って4基4門なのだが、装填は3.3から2.5に向上している。そのためにDPMはフレッチャーよりも上となる。そこに喧嘩屋を付けることでさらに砲撃力を上乗せ。ついでにバブルも1個増えてお得!駆逐してやる!! この海から… 一隻… 残らず!!

 いや無理やん。フレッチャーの時点でそんな殴り掛かる艦ではない(たぶん)。砲力が強い=殴り掛かれば勝てるではない。同格と比較してもヘルスは多くはないし、弾道特性上友好的に命中が見込めるの中近距離となる。そうなるとこちらもヘルスの払い出しが必須となるが、回復のない事、魚雷が1基しかないために後半ヘルスが少ない状態での仕事が非常にやりにくくなる。あくまでも遭遇戦、瞬間的な殴り合いならいいのだが、砲戦メインに動かしてしまうと息切れしてしまう。単独であれもこれもという艦ではない。パワーが足りない。すべてを自分でこなそうというのなら、例えばZ-46あたりの方が遥かに適性がある。なにかの下位互換、劣化になるのを良くないと思ってるのでこれは失敗である。

 

 対空防御砲火を独立して積めるのなら…?

 

 寄り道として、対空駆逐艦としてどうなのか触れておく。

 期待しない方がいい。ほんとに。T9に上がったキッドみたいなものと思っているならそれは捨てるべきである。比較として同型のフレッチャー、対空の強いイメージの艦、格下の対空駆逐を表示しているが、見てのとおりである。そもそも駆逐艦1隻で艦載機を完封できると考えてるなら今すぐ改めたほうが良い。基本的に相手のミス待ちなので。

 機銃やらの変更でフレッチャーと少し違いがある。近距離が無くなってしまったのは地味に痛い。真上のFTなど地味に困る場面がある。そして一番大ダメージを与えられるバブルの発生が1個減った。そして対空防御砲火のボーナスも150%フレッチャーのようなアメリカのボーナスは無い。フリースラント(フローニンゲン)やエステルイェートランドは素の対空値がとても強いので150%でも十分であるが、それと比べると見劣りしてしまう。また、フリースラントは煙幕撃ちが主体(異論は認める。自分も裸踊りが多い)、エステルイェートランドは回復持ちとヘルスに担保がある。アメリカ式煙幕の特性上気軽に艦載機から身を守るために使えないというのもある。地味にフレッチャーから射程が0.8短くなっているので、そのまま煙幕撃ちに移行した場合には注意がいる。

ヴェロスとキッドの説明。おや、対空には触れられていないぞ?そういうことである。

 同格に負けるのはまぁ…。キッドが強すぎるのが問題かもしれない。メタ的な話になるが、ヴェロスがT8~超空母と当たるのに対して、キッドやフェンヤンはT6~T10である。特に格下のT6をしばけるのがデカい。ただでさえ貧弱な対空でバケモンみたいな艦載機を相手取るヴェロスの明日はどっちだ。

 VelosのSは

 ここまで魚雷も砲も対空もダメ!みたいなことを書いてるように思えるが、単独でなにかをするパワーは無い、尖り切っている部分が無いというだけである。ちゃんと数字は出せるポテンシャルはある。

丁寧にやることこなせばよいだけの話

 どこかの誰かがSimsの“s”は複数形の“s”であると言っていたが、ならばVelosの"s"もそうであろう。というわけで煙幕を活かして味方を支援、利用して戦うビルドにたどり着いたのである。自分のビルドはこちら。

 アプグレに発煙装置改良1を選択している。これにX-Ray Papa Unaone旗を合わせることで、発煙装置の動作時間を30秒→44.8秒に延長している。これだけなら別にフレッチャーでも良くない?と思われるかもしれないが、動作時間が同じ場合に何で差が出るかというと艦の速度である。フレッチャー36.5knに対してヴェロスは38.0knと脚が速くなっている。Sierra Mika旗を積んでエンブを使えば43.1knの高速が発揮できる。おそらくT9で一番長い煙幕を張れる駆逐艦はこのヴェロスである。昨今は島の裏に籠りがちな恥ずかしがり屋の方々も多い。その場合どれだけスポットをしようが、前で体を張ろうが彼らは有効な射撃ができない。ならばそれができるように煙幕でエスコートしてやればよい。煙幕以外では生存性を重視して、最後まで仕事をやりきることをコンセプトとしている。

 

 具体的な立ち回りのようなもの

 

 駆逐艦の基本に忠実に従って丁寧に立ち回る。ほんとにこれに尽きる。T9のプレ艦枠はレーダー持ちのブラック、突撃魚雷艇のパオロエミリオ。ツリー艦でも圧倒的な砲火力を持つ北風、巡洋艦の皮を被った駆逐艦タシュケントなど、尖った能力を持つ艦艇がいる。その中でヴェロスはよく言えば全体的に高水準にまとまってるが、突出した強みというのは少ない。特に前述したように単独で何かをするというパワーには欠けている。なので、CAPやスポットといった駆逐艦の仕事をこなす。そのうえで味方とどう連携するか(どう使うか)というところが前提になる。とても地味であるが、駆逐艦の腕の見せ所である。そういう部分での活躍に喜びを感じられる、挑戦したいのならならこの艦はお勧めできると思う。

 

 マップや配置にもよるが、初動はCAP狙うイメージで動きたい。通常戦なら?自分で考えて。外周に開いてもいいのだが、魚雷が1基しかないので抑える役割というのが難しい。それよりは隠蔽の良さを活かしてCAPに関わりたい。火力貢献が苦手なこの艦では尚のこと、それ以外の部分で有利をつくる必要がある。魚雷装填が速いのでCAP到達時点で装填が完了している。駆逐乗りならここで踏むなというポイントがわかると思うので、そこに流せば初手でハカイチできる可能性もある。ヴェロスの魚雷はフレッチャーと性能は全く同じなのだが、欧駆と同じで挟角と超挟角で撃つことができる。ピンポイントでフレッチャー魚雷を流せるのは強みであるので、集中して狙ってみてほしい。
初動でCAPを取れたなら大成功。CAP争いになった場合は隠蔽を活かして上手く立ち回ること。ちなみに魚雷射角はそこまで良くないので、2射目をCAP争いで投げるときは無理に姿勢をつくらないこと。こちらが被雷しては元も子もない。

 

 CAP後や、初動で煙幕で味方を支援する場合は極力展開時間を最大限活かすこことを心掛けている。特に、初動でまとまった戦力を煙幕で巻き込めるかは大事なので。1隻しか来てくれないなどであれば自分のために取っておいた方がいい。味方の援護が期待できるなら隠蔽を活かして対面の駆逐に当たりに行く。あらかじめ無線位置など報告して援護を受けられるようしておくこと。no support,noob teamとか言っては自己紹介乙wwwとなるのでやめておけ。自己責任。隠蔽で有利を取れる相手なら強気に行ってよいし、なんなら幻惑を自発的に使って交戦に持ち込んでも良い。覚悟を決めてるこちらの方が強い。ここで気にしておきたいのは味方との距離である。離れすぎたところで交戦しては当然援護は期待しにくい。また、空母戦場なら煙幕のない状態で見つかるために一気に不利になってしまう。なので、味方との距離感、敵との距離感を常に意識しなければならない。極力生存優先、相手駆逐とのダメージレースを優位に進めていくことを心掛けるように。

 

 さて、中盤以降であるが、ここからは盤面次第なので高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処すること。(要するに、行き当たりばったりじゃな)幸いヴェロスの脚なら陣地転換もお手の物なので展開に付いていけないなんてことは起こりえない。起こったらそれは自分のミス。2回目以降の煙幕は同じようにラインを上げるために味方に使っていくのもいいし、自分が煙幕撃ちするのに使っても良い。これも結局自己判断なので詳しくは書かない。そんな1から10まで書けないというのが正しいけれども。とりあえず言えるのは、ここまでヘルスをなるべく温存しつつ味方を優勢に導けていたならOK。対駆逐のタイマンもこなせるスペックはあるし、大型艦相手に踊れる機動力も備わってる。なので好きに暴れてみてほしい。

 

 覚えておいたら役に立つかも 

 以下、ヴェロスでできる小技(?)のようなものだけ共有しておく。

 

①超挟角魚雷の使い方…強みのひとつとして、フレッチャーと同様の魚雷を欧駆の超挟角で撃てるというところにある。1基しかないことや、拡散で撃てないために面制圧ができないのは前述の通りなのだが、ピンポイントに流したいときには重宝する。狭い水路に流すときや、確実に当たる距離で決めてしまいたいとき等。もう一つ覚えておいてほしいのは、艦を縦ている相手にも命中を見込みやすい事。魚雷の間隔が狭いので躱される確率は下がる。これは撤退戦の場合に使えるので覚えておいてほしい。今では脚の速い戦艦も多数いるが、素で38kn出せるおかげで逃げ遅れることは早々ない。装填の速い魚雷で邪魔しつつ、煙幕でごまかしつつ。単独でも時間稼ぎ、リプッシュはできるので最後まで死力を尽くせ。

 

②機動性と回避…同格のフレッチャー級との比較だけ。

ほぼチュンム

 フレッチャーより速いです!旋回半径と転舵時間悪くなりました!数値としてはチュンムと同じなので、チュンムと同じ感覚で操艦できる。細かな違いとしてはなぜか船体の幅が若干短くなったのと、隠蔽の微良化、航空隠蔽の悪化だけである。フレッチャーやブラックは旋回半径を活かしてその場で身をよじるように躱すのが多いと思うが、ヴェロスとチュンムは旋回半径の大きさと速度を活かして弾を掻い潜ることになると思う。ここに、加減速を交えれば比較的小さな細い船体に痛打を貰うことは少ない(と思う)。

 

爆雷フレッチャー準拠…ブラックは投下数減少。チュンムというかパンアジアなんでこんな低くしたん?

かわいそうなチュンム

ギリシャの三段櫂船迷彩…衝角に判定は無いので長いからとラムに有利とかは無い。

くちばしではない。

 余談になるが、ヴェロスの入手のためのヘラスの遺産イベント(ヘラスの遺産: 武器庫の Velos | World of Warships)があったのだが、バンドル購入時にトークンを追加で貰える特別クーポンがあった。自分はそれの存在を知らないままお金でぶん殴ったことを最後に伝えておく。ちゃんと情報は各自確認するようにしてほしい。

 

     ―おしまい(誤字脱字や間違った情報があれば優しく教えてください。)